つみたてNISAは、少額からできる長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
あなたはつみたてNISAを始めたとき、「いつ売却して利益確定をしたらいいの?」という疑問を持ったことがありませんか?
つみたてNISAはいつでも売却して現金化することができますが、売却のタイミングがわからなくてそのままにしている人もいるかもしれませんね。
この記事ではつみたてNISAを利用して投資信託の積立投資をしたときに、売り時を見極めるポイントを紹介します。
つみたてNISAの売り時
つみたてNISAは長期で保有することにより、資産を育てていくものです。
複利効果を最大限に活用するためには、途中で売却せずに運用を継続することが理想的です。
しかし、場合によっては「資金を売却したい…」と感じる時期がくるかもしれません。
その時になって困らないように以下に、売り時のタイミングを説明していきます。
目標の資金を作れたとき
あなたが、つみたてNISAを始める時点で目標を立てていたとしたら、その目標を達成したときが一つ目の売り時のタイミングと考えることができます。
たとえば「資産を2倍にしたい。」と思ってつみたてNISAを始め、何年後かにうまく2倍になったとします。
その時点で一度投資を終わりにして、今後の資金運用の計画を考えるのもよいと思います。
お金が必要になったとき
2つ目がつみたてNISAに積立投資をしている最中に、急にお金が必要になったときです。
投資はあくまで余剰資金を運用して増やすことが目的なので、お金がなくて困ったときは売却し現金化をするのはおかしなことではありません。
人生には結婚や出産、介護などのライフイベントや、病気や怪我などによってお金が必要になることがあります。
急にお金が必要になったり計画していなかった事態が起こったときは、無理に積み立てを続けずに、売却するという判断をしてもよいのです。
しかし、継続して積み立てることが基本的な考え方ですので、本当に必要な場合のみにしておきましょう。
新しい生活を始めるとき
新しい生活のスタートは、つみたてNISAのお金を使う絶好のタイミングかもしれません。
そして、出産や子供の一人立ちなど、人生の大きな節目でも新たなステージを迎える準備として資金が欲しいと思うことだってあります。
新しい門出に、しっかりとしたバックアップがあると安心感が増します。
非課税期間が終わるとき
つみたてNISAの非課税期間が終わるタイミング、これも実は売り時になります。
非課税期間中に築き上げた利益は、これからも税金の心配をしなくて大丈夫です。
しかし、20年の非課税期間が終わると、新たな利益は課税対象となります。
「非課税のメリットがあるから投資をしていた。」そんな方は、20年の節目を迎えるときに、さっと手放すのも一つの賢い選択かもしれません。
つみたてNISAを売るときのポイント
つみたてNISAを売るという判断をしたときに、注意するべきこともあります。
ここからは、よく失敗しがちなポイントを解説しますので参考にしてみてください。
損切はしない
投資の世界では、損切りをしながら資産を運用するという考え方があります。
けれど、つみたてNISAの場合は損切りは原則として行わない方が良いです。
つみたてNISAは繰り返し売買するのには向かないため、基本的には一時的な価格の動きにとらわれずに保有を続けるのがセオリーです。
段階的に切り崩す方法もある
つみたてNISAで運用してきた資産の売り時がくれば、全額まとめて売るのか、段階的に切り崩すのかを考えましょう。
今すぐ売るのがベストとは限らず、売った途端に価格が上がる可能性もあります。
そんなとき、積み立てをするときと同じ考え方で、売るときにも段階的に切り崩すことでリスクを分散できます。
たとえば、4分の1ずつ4ヶ月に分けて売るといった形で売り方も工夫をすると失敗がありません。
まとめ
つみたてNISAの売り時は、目標を達成したときや、お金が必要になったときなどの節目といえるでしょう。
売却する際は、今すぐに資金が必要なのか、資金形成に成功したらから資金回収をしたいのかによって切り崩し方も変える必要があります。
資金を引き出すことを急がない場合は、市場の安定を重視して、段階的に資産を切り崩し、リターンを最大化しましょう。
積立投資は長期的には価値は上がっていくと考え、できる限り売らなくて済むようにしましょう。